もはやエンジニアというより何でも屋な僕が利用しているツールや環境紹介

WEBサービス, ツール, 便利サイト

さて、エンジニアとしての仕事は個人で受け続けているので引退したつもりは無いのですが、ここ最近はもはやビジネスサイドにどっぷりなのも事実でして、もうそろそろエンジニア業も(受託で受けるのは)引退かな?と思っているセナです。

おまけにブログすら更新しなくなってしまったので、最近だと「セナさん普段何やってんの?」と聞かれる始末。インスタも弁当の写真ばっかりだし。あと会社作ると個人ブログのあり方が難しく感じちゃって、以前から月一も書けてなかったのが、最近だと年一も書けてないという、なかなかなていたらくであります。つか、もうニートでいいです。

というわけで、Frogアドベントカレンダー初日いきます!初日が元エンジニア的な記事になりますが、他の人の記事はもう素晴らしいの一言なので、期待薄で見てもらえると幸いです。

ちなみに、僕の近況としては最近は仕事もプライベートも安定してきたし、あんまりアグレッシブに動くというより、アグレッシブに動きたい人を応援する側にまわりたい今日この頃ではありますが、そんな僕が普段何してるのかが垣間見えるような記事を書ければと思います。

普段使っているツールやサービス、作業環境などを含めてご紹介しつつ、何か参考になることが少しでもあると幸いです。

文章作成(メール)

僕の一日の業務の大半はもはやメールか書類作成、あとはスカイプばかり。意識して個人で制作してないと、ガチでプログラミングの仕方すら忘れそうで怖いのですが、そのためにはとにかく音速で文章作成を終わらせたい所。そうなると試すべきは根本からメールする人数を減らすか、タイピングの仕方か、ツールに頼るかのどれかが対処方ですかね。

PhraseExpress

一日のうち、約30通前後メールのやり取りをしている僕は、ガチで音速でメール文章を作成したいと思い、「かな入力」から「親指シフト」まで色々試したんですが、やはり今まで慣れ親しんだローマ字打ちから離れるには歳を取り過ぎていることが分かり、結局頼ったのはツール側の方。その点、PhraseExpressは理想のツールの一つといった所でしょうか。機能としては日本語IMEの単語登録の強化版といった感じでしょうか。僕のPhraseExpress上では既に200パターンを超える文章体を1ワードで呼び出せるようにしていますが、例えば、通常2分ほどかかる下の文章が4秒で書けるようになります(読まなくて良いです)。120秒が4秒ですよ?その差なんと30倍。下手なバーゲンセールで半額の商品を買うより、30倍の時間を確保する方が人生にとってどれだけお得か考えてみましょう。

XX様

はじめまして、Frog Creator Production Inc.のセナと申します。 この度は、Frogへの留学相談のお申込みを頂きまして、ありがとうございました。

私達はバンクーバーを拠点としこれまで活動してきたクリエイターが集まり設立された企業です。 そのため私達一人ひとり、そしてこれまでFrogを経由して渡航されたクリエイターの方々の経験を元に、これから国外での活動を考えられる方のサポートが出来ればと考えていますのでよろしくお願い致します。

お問い合わせ頂いた「海外でのインターン」についてですが、まずインターンシップについての認識を共有させて頂ければと思います。

日本におけるインターンは、どうしても『学ぶ期間の延長線』という見方が強い印象がありますが、北米圏におけるインターン(特にIT業種において)はその殆どがある程度の『即戦力』を求める傾向にあります。その為、スキルや言語力といった面は、基本的にはインターン前にある程度、仕事上での戦力としてカウントされる程度には習得して置く必要がある事が多いです。

ですが、スキルや言語力以前の問題として、特に大きな壁はやはり私達外国人(日本人)なら避けて通れない『ビザ』についての問題が大きく「カナダ人であれば無条件で雇う事が出来るのに、外国人であればビザのサポートをしなくては成らない」という現状が、どうしても雇用主の方々から見た時にブレーキとなってしまう事があります。

ご確認の程、よろしくお願い致します。

Senna

一番多く書いてる文章なのでこれにしましたが、言いたい事をオブジェクトに分けて構成すれば、一つのメールを書く場合でも使い回しが利くというのは当然の話かと思います。上なら、挨拶、インターンについて、締め、みたいな構成でしょうか。テンプレっぽさがあると批判もありそうですが、そんなもんメールを送ってくれた人に言及する要素が一つでもあればテンプレっぽさは消えるので、気持ちがこもっていないだのなんだのと言われる次元にはもういません、そんな事より適切な情報共有が第一です。とりあえず、PhraseExpressの使い方についてはこちらの記事が参考になるのでお任せします。

なので、例えば「初めての相手への挨拶」は[;hajime]と入力すれば以下の文章が出てくるし、

はじめまして、Frog Creator Production Inc.のセナと申します。 この度は、Frogへの留学相談のお申込みを頂きまして、ありがとうございました。

私達はバンクーバーを拠点としこれまで活動してきたクリエイターが集まり設立された企業です。 そのため私達一人ひとり、そしてこれまでFrogを経由して渡航されたクリエイターの方々の経験を元に、これから国外での活動を考えられる方のサポートが出来ればと考えていますのでよろしくお願い致します。

同僚にお疲れ様ですを伝える時すらも「;otuka」と入力すれば、

お疲れ様です。セナです。

と出るように設定しています。「;」から始まるのは僕の設定です。今の所これで誤入力は一度もありません。

これで例えば「海外で学校へ行けばバリバリのプログラマーとして大活躍できますか?」という質問に対しても、面倒だから「なりません」という素っ気ない文章では無く

残念ながら、ことIT業界においては日進月歩に進化し続ける業界であること、そして専門学校の大半はビジネスとして運営されているため、最大のマーケットである『初心者』のために運営されており、あくまでも初心者のためのレベルアップに注力し、運営されているのが基本かと思われます。

しかし職場、またはフリーランスのエンジニアやデザイナーなら尚更ながら、プロフェッショナルとしての能力/行動を求められるため、学校で学んだ事だけを教科書通りに身に付けたとしても、なかなか現場で求められるレベルには達していない方が大半なのが現実でしょう。特に新卒文化や企業が教育するという意識が日本ほどは少ない北米圏においては尚更です。

そのため、学校へ入学する際には「学校の何を利用するのか」を明確に生徒側が認識し、使える所は使うという意識が非常に重要になってまいります。少なくともFrog利用者の中に、学校に行けばエスカレーター式に企業に就職出来る、プロフェッショナルになれると考え、留学される方はおりません。

みたいな感じでそれなりに文書になります。そっけない文章よりは機会損失は少なそうです。

「時間が無いから素っ気ない文章を送る」というのを正義とする風潮がどこかにあります。例えば業界初心者の人からの質問に対し、プロフェッショナルがものすごい上から目線で1ワードだけ送り返すみたいな。アレ、かっこいいと思ってやってるのかなと不思議でなりません。今いる業界全体を思えば、一人でもその業界に興味を持って貰い、横のつながりと競争を激化させるのは全体のために必要なこと。人口が増えることでどれだけのパワーを持つのかは、近隣諸国を見れば分かりそうな物だし、無駄に「この業界はオマエのような素人には無理だ」と言いたがりなプロが多いなと、日本とこちらのエンジニアを比べていて思います。

悲し過ぎる事に、日本のエンジニアはとにかく人気が無くて、満足度が低くて、給与にもまったく満足していないというのは、経済産業省の「 IT人材に関する各国比較調査 」を見ればそう思わざるを得ないので、なぜこの状況を打破するべく立ち上がろうとしないのか、不思議でなりませんし、むしろ上記のようにこの業界全体を潰そうと考えているエンジニアが多いことが尚更不思議でなりません。業界の活性化に、初心者(これから業界参入して競争する人)は必要不可欠であり、全体の給与水準の向上から、地位向上にかけて、プロとして歓迎しなければならないはずです。(あれ?PhraseExpressの話は?)

というわけで話を戻しまして、ちなみにですが、調べたらPhraseExpressがMac版作ったのってたぶん最近(Logみたら2017/12だった)なんですが、Macの場合はTypeIt4Meを使っています。PhraseExpressとほぼ同等の機能を持っているので、こちらも候補ですね。

何にせよ「大量のメールや文章作成に追われ時間が無い」という人に「いや、時間を作りだす努力をしてないだけでしょ?」と、ツッコミを入れる事は出来る物ですね。

メモ、議事録系

Evernoteも有料版をずっと使っている人間なので、是非おすすめしたいところではありますが、やはりここ最近はNotionに軍配があがるでしょう。僕はChan_gami氏に教えてもらったのがきっかけで使い出しました。

Notion

Evernoteも全然良いんです。実際過去に録り溜めた物がEvernote内に多くあるし、古くからEvenoteを使っている人と仕事をする時なんかはやっぱりEvenoteでの共有になるし、使う機会は全然多い。ただ、起動~使用中の軽快さ、あらゆる場面を想定して作られているテンプレートの豊富さ、チーム間での共有のしやすさの点では正直Notionを使いたい感が最近は高まってきています。

友人にもお勧めしますが、正直その自由度の高さから最初はどう使おうか迷うと思います。ただし、使い続けて自分のテンプレのような物が出来てくると、もうこれでいいじゃんって感じになりますね。

使い方という点だとこの辺の記事が僕は参考になりました。

ちなみに、Notionのおかげで使わなくなった/頻度が減ったツールやサービス周りがいくつかありますね。

  • Evernote
  • Simple Note
  • Trello
  • Wunderlist

個人的にはEvernoteはWebクリップやMTG共有議事、買う物リストみたいな普段のちょっとしたメモがSimple Note、チーム感での共有事項はTrello、個人TodoがWunderlistなど、テキストを打って何かを記録するというシチュエーションに分けて使っていたのですが、正味使い方に工夫は必要という頭使うのが難点ではありますが、Notionでもうええやん感もあるという。

最近Frogのイベントでスクラムマスターの方からスクラム開発について勉強し、その時Trello大活躍だったのを見てからTrelloイケイケだったのですが、正味同じ機能という点だけで言えばNotionにもあるんですね。Evernoteも共有しなくちゃいけない、Trelloも、Slackも、あれもこれもとなるくらいなら、もうNotionにまとめねぇ?って言いたくなることもあります。

ただ、当然チーム間で使う場合は相手側の都合もあるし、TrelloやEvernoteなんかはまだまだ活躍してるので、その辺はあしからず。

オンラインミーティング時

メールが終わったら大体オンラインミーティング三昧。海外就職の話だったり、企業からの相談だったり、会社辞めたいの相談だったり、ゲームの話だったり。オンライン上で会話をするということがほぼ当たり前になった昨今、オンライン上のやり取りをスムーズにするためのツールやサービスというのも、ある程度意識したほうが良いと思うわけです。

時差調整

時差の計算に毎回時間をかけるのもアホらしい。というわけで、時差計算にはTime zone converterを利用。結局いろいろ使ったけど時差計算にはこれが一番シンプルでわかりやすい。

Skypeがダメなときはappear.in

最近はSkypeID持ってませんって人とミーティングすることも多く、そんな時わざわざアカウント作ってもらうのも悪いのでappear.inにお任せ。

各ミーティングにどれだけ時間をかけたかログを取るのも大事

大体でよいと思うけど、ミーティングの時間はお願いする時もされる時も基本的にToggleで時間を図る癖をつけるようにしてます。フリーランスだった頃の名残ですが、ミーティングは特に多くの時間 ×人数分を用いる作業であるし、経営サイドに回ってからはなおさら意識するようにしてますね。

エンジニアサイド

さて、一応9割はビジネスサイドな僕ですが、1割くらいはエンジニアらしいこともしていますので、最近何したかとか、あとは使ってるエディアとか紹介すれば良いかな。拡張機能とかいろいろ紹介したい感はありますが、その辺は別の機会にしましょう。

Kusanagi + ConoHa

Kusanagiは超高速をうたうWordpress(等CMSの)仮想マシン。ConoHaはGMOが運営するクラウド?サーバー。なんかVPSってなってますが、1契約で複数サーバー全然回せるし、負荷分散についてもそれなりに対応出来そうだし、これクラウドだよね?って感覚です。ConoHa自身は2013年にリリースされてたはずなので、昔から合ったんですが、耳にするようになったのはここ最近なのはどうしでなんすかね。とりあえず、とにかくこの二つのコンボがいろんな意味で早い。特にConoHaは、最近色々なクラウドサーバーの勉強をさせて貰ってきた自分としては、いろんな案件でAWSやGCPじゃなくてConoHaでよくね?って言いたくはなりました。(そんな最初からスケーラビリティを超意識した案件でそもそも少ないという意味で、あと料金から)

とりあえず、最近はフロントエンドというより、かなりの勢いでサーバー側ばっかりやってます。最近このブログもConoHa + Kusanagiに変えました。Kusanagiなんかは最近だとGCP上でも公式で使えるようだし、CMS爆速サーバー環境としては独壇場じゃないでしょうか、インスコ中にWPだけじゃなく、Drupalなどの他CMSも候補にあったことから世界水準で対応をしていく旨が伺えましたし、こういうのが日本から出てくることは非常に嬉しい限りです。

実際、SSL化とサーバー環境の一新から速度アップを目的に導入した所感としては、これまであらゆる最適化をサボってきた僕が悪いんですが、PageSpeed Insightsで調べただけですが、ダウンロード時間が5秒~10秒掛っていたのが、ページ読み込みだけで言えば1~2秒程度にまで減少しまして、こんなんで喜んでたらプロ失格と言われそうですが、ほぼノーメンテでInsights上で62点なら、まぁ悪く無いと思いますね。下手すれば画像の最適化だけでまだ上に行けるし、CDN導入してみたい。ただ、今以上にブログに時間とコストをかけるのは正直コスパが良くないので、これは適当な時間見つけて適当にやろうと思います。

個人的に、ブログは続けるよりも結果出す方が好き派なので、正直ブログでやれる事は大体やった感がある僕は、ブログに対するモチベはカエルの鳴き声並みに低いです。

Visual Studio Code

エンジニアサイドは胸張れる実績がこの1年くらい何もないんですが、とりあえずエディタはVS Code。もうこれは何もいう必要は無いですね。Debagモードが美しいです。てか最近俺デバックしかしてない…。

Vim

サーバー側をいじる機会が圧倒的に多かったということと、以前Frogイベントで受けさせてもらったGinpei先生によるVim講座(本人はVSへ移ったらしい…)がすごく良かったので、去年くらいからは「Vimってる人なんかかっこいい」と、旧世代の感覚を持ちながら、今日も中二病全開で使わせてもらってます。これをわざわざこの記事で紹介する必要はゼロです。強いて言いうならIceberg美しいです。

動画サイド

僕の理想はエンジニアもデザインもビジネスも、スキルを磨くときは「雨上がりの水たまりよりも浅く、海よりも広く」が基本の理想なのですが、最近は動画制作にめちゃめちゃハマっています。特に今年は音声や音源の録音環境周りに個人の趣味というレベルから見れば相当投資しました。

中でも相当便利だったのがZoom H6でして、ツール紹介という今回の趣旨からは外れないと思うので紹介すると、こちらハンディタイプのレコーダーとしては大きさがそれなりに大きい部類に入り、持ち運びという点では使いづらいんですが、こちらなんとオーディオインターフェースとしても使用する事が可能でして、XLR端子が4つ、そしてメインのマイクからの集音も可能なので、例えば最大5人で議論する際に、全員にXLRのピンマイクとか渡してそれぞれの音声を収録すると、あら不思議と全員のハッキリとした音声と共に音源データを作成出来、非常に美しい形で動画に取り込めるという代物ですね。

個人的にはZoom H6本体にはガンマイクで司会やまとめ役の人に向けておき、それ以外のメインで議論する人にはそれぞれピンマイクを当てて取ることになりますが、インタビューとかすることも多い僕としては本当に大活躍しているハンディーレコーダーですね。ショットガンマイクセットで5万円と、なかなかお値段貼りますが、UA-55のような定番のオーディオインターフェースと比べても機能や調整周りでは大差無いと個人的に使っていて思いますし、まぁ今ならド定番のオーディオインターフェース買うなら、Zoom H6でいいかなと思いはしますが、この辺はオーディオマニアな人から言わせるとすごい突っかかられるのと、そこまで正しい事を言ってるつもりは無いので、あくまでも個人の意見にとどめさせて貰います。

あとは機材周りだと、カメラはGH5、マイクはRodeのNT2A、ShureのMX150B、 Audio-TechnicaのAT2050、 AKGのC520と、一年の間に個人としてはそれなりに色々試してきました。楽しいですね。金の無駄遣いですが…。

Ableton Live

使用している音声/音源収録、編集ソフトですね。

Adobe Premire Pro

この辺は定番ですね。

After Effect

字幕加工や、ちょっとしたエフェクト作成に。

とりあえず、ここ3日間で触ったツールやアプリ、サービス系は以上でしょうか。正直どこまで大きな枠で紹介するか迷ったので、例えばメーラーは
Thunderbird、ブラウザはChromeとかまでいくと範囲大きすぎるし、それで言えばVS Codeなんかも拡張機能の紹介する訳じゃ無いんだからいらなかなったかなと思いつつ、まぁとりあえず書いてみました!

今回のFrog Advent Calendarでは、他にもバンクーバーで活躍するエンジニアやデザイナーさん達の環境や作ってる物、取り組みなどが紹介される予定ですので、僕自身めちゃめちゃ楽しみにしています!

初回が僕(純粋なエンジニアとはもはや言えない)人間が書くことになったので、え?誰これ何書いてるの?とならず、是非皆さんの記事を楽しみにしていてください!

それでは 皆様 、良き開発ライフを~。

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