今日はちょっと海外WEB屋っぽいネタでも書いてみようかなって思います。ちょびっと今度セミナーで話す内容と被りそうではありますが、まぁいっか。
いきなりですが、当然僕ら日本人は日本を出てしまえば外国人ですね。で、外国人である僕らがカナダ(正確にはBC州)で働くためのビザとか申請するときに『僕/私はWEBデザイナーとしてこの国で働きたいです!』ってなるとして自分が本当にWEBデザイナーであることを証明する機会が僕ら海外WEB屋にはあったり無かったりします(海外に残る経緯は人によって違いすぎるので全員の話じゃありません)。
ちなみに面白いのが、職業によってランク付けがされているんですね。別にランクが高いからすごいすごくないって話じゃなくて、ランクが高い程この国で必要とされやすい職業って解釈で良いはずですが、このランクが高いとその国で取得することの出来るビザの幅が広がったり、なんか色々良い事があったりします。当然、職業が皿洗いとかだとランクは低くなります。
National Occupational Classification Matrix 2011
で、これがその各職業のランク付けを示すマトリックスになるんですが、WEBデザイナーが該当するComputer and information systems Professionalsは当然『Aクラス』に該当され、まぁ要するにすげーハイスキルだねって認められた職種に該当するわけです。
そしてここでは、各職業によって必要とされるスキルや必要事項があったりするわけで、今日はそれを見ながらWEBデザイナーとして必要とされる項目をちょっとご紹介してみようって話ですね。と言ってもそもそも政府が出すもんだから適当に書かれてる分け無いし、内容の成否やここまで意識しろよ的なことなんて言うつもり全然無いですし、僕が申請した時よりも内容もだいぶ変わってるので、僕がこの必要事項を全て満たしているかって聞かれたら全然って感じなのが悲しいですが…。よく、海外でWEBデザイナーってどんなスキルが必要ですか?って聞かれる事は多いので、この辺見ておいても面白いかもねレベルでご紹介させて頂きます。
はじめに書かせて頂きますが『だから何?』って感じでも全然大丈夫な内容です!
これがカナダでWEBデザイナーに必要とされる物色々
(灰色背景の中身は日本語訳と僕のコメントです。)
2175 Web designers and developers
Web designers and developers research, design, develop and produce Internet and Intranet sites. They are employed in computer software development firms, information technology consulting firms, information technology units throughout the private and public sectors, advertising agencies or they may be self-employed.
ウェブデザイナーおよびデベロッパーは、インターネット/イントラネットのリサーチ、デザイン、開発、そしてプロデュースを担う。これらはコンピュータソフトウェア開発ファーム、私立・公立セクターにおける情報技術コンサルティング会社または部門、広告代理店に雇用されるか、自営業の形式をとることとなる。
Web designers and developers perform some or all of the following duties:
ウェブデザイナー&デベロッパーは下記要項をいくつか、もしくは全て満たし実行できること:
- Consult with clients to develop and document Web site requirements
クライアントのコンサルティング、サイト制作における必要事項のドキュメンティングクライアントとのコンサル業務もWEBデザイナーのお仕事ですね。僕は6年前は都内でディレクターのアシスタントやってましたが、日本で言うWEBディレクターがやりそうな事は基本WEBデザイナーの仕事だと思ってもいいかもっすね。
- Prepare mock-ups and storyboards
ウェブサイトのモックアップとストーリーボードの作成モックとかワイヤーフレームなんかは設計/デザインを行うWEBデザイナーの仕事っすね。
- Develop Web site architecture and determine hardware and software requirements
ウェブサイトの設計と、必要ハード/ソフトウェアの決定
何使って作るかは当然ながら、サイトの設計に関しての決定権も基本WEBデザイナーにあるんでしょうかね。
- Source, select and organize information for inclusion and design the appearance, layout and flow of the Web site
外観、レイアウト、ウェブサイトの流れを含んでデザインする為の情報提供、選別、整理ここでやっとデザイン的な話になりますね。しかし、デザインする上での情報の整理は基本WEBデザイナーの仕事のようですね。ここはお馴染みかもしれません。
- Create and optimize content for the Web site using a variety of graphics, database, animation and other software
ウェブサイトの制作と多様なグラフィック、データベース、アニメーションやその他のソフトウェアを使用したコンテンツの最適化WEBを使ってコンテンツを提供する上で必要となる仕組みは大体理解しときましょうね的な感じでしょうか。WEBデザイナーがDBいじんの?って聞かれる事もありますが、確かにWEBデザイナー系の学校ではDB周りもがっつり触ってるみたいですね。
- Plan, design, write, modify, integrate and test Web-site related code
ウェブサイトとそれに関連するコードの企画、デザイン、ライティング、修正、そして最終調整WEBデザイナーでコード触れんって人はちょっと見たこと無い気がします。
- Conduct tests and perform security and quality controls
サイトテストの実施と、セキュリティ、そしてクオリティーの管理保持クオリティ管理はわかるけど、まぁセキュリティ面での知識もやっぱWEBデザイナーなら必要なんか。言われてみればそうだよねって気になるのはなぜだろう。
- May lead and co-ordinate multidisciplinary teams to develop Web site graphics, content, capacity and interactivity
(あったらイイね)グラフィック、コンテンツ、許容量や相互性を考えたウェブサイト制作のためのチームの牽引、コーディネート
- May research and evaluate a variety of interactive media software products.
(あったらイイね)インタラクティブメディア、ソフトウェアのリサーチと評価
以上が簡単に、外国人がカナダでWEBデザイナーとして働く為に必要そうな項目をいくつかご紹介させて頂きました。
一応、付け加えさせて頂くと、これが全部網羅されてないとWEBデザイナーじゃないって事じゃありません。あくまで指標ですので、参考までにご覧ください。
でも、こういうのがあるってことを知っておくと、将来海外でWEBデザイナーって考えた時なんかにもしかしたーら役にたつかもしれませんね。まぁその時は嫌でも目にする機会はあると思いますが。
ついでに考察:WEBデザイナーは”WEBを使って問題解決/提案ができる人”なんじゃってこと
じゃないかなぁって僕は思っています。当たり前のように聞こえる方もいるかと思いますが、やはり『WEBデザイナー=WEBページ作れる人』ってイメージは何処かにあるらしく。どうしてもこれじゃぁダメなんじゃないかって思ってしまう自分も居るわけです。それはWEBデザイナーじゃなくて、WEBページデザイナーなんじゃないかなと思うわけです。
WEBページを作れる人がWEBデザイナーであるのであれば、例えば僕の記事で書かせて頂いたことがある非WEB屋でもサイトが作れるサービスみたいなのが出る度にオロオロしなければならない、この記事書いた時も「WEBデザイナーの仕事を取るような記事を書くな」とか、ちょっと違うんじゃないかなぁってコメント貰ったこともありますが、んなこと言われたってこういうサービスや今後山のように出てくるでしょう。(ただ、WEBページが作れて+何か自分なりの提案材料があるって人もバッチリいるので、決め付けは絶対出来ませんが…)
僕はWEBを使って問題解決する手段として、綺麗なサイトやデザイン、機能があったらいいよねって提案を本気で考えられる人はやっぱ強いなぁと思うし、WEBが作れる&何か別の強みがあるってのも、やっぱ羨ましいなぁと思うここ最近です。
今回、このリストを久々に見なおしてみて、確かにWEBデザイナーつったらこういう人なのかもなぁってちょっと思ったので、今回簡単にご紹介させて頂きました。
まぁ、こんなリスト無くてもWEBを使って問題解決を提案出来る人であれば僕は誰でもWEBデザイナーだと思ってますが、とりあえずカナダでWEBデザイナーとして働くぞって人は、こういうの意識することになるかもよーって事でご紹介でした!
以上、いかがでしたでしょうか?
そいえば、この前WEB制作者として就職活動するために、なんか資格?みたいなのを頑張って取ろうとしてるって話を耳にしましたが、なんかそういう試験みたいなのってあるんですかね?!
今後WEBデザイナー名乗るのに資格や試験、学歴なんかが必要になることもあるんでしょうか。そうなったら僕は大丈夫かなと激しく心配ですが…
ついでにちょっとビザ的な話をすれば日本でどんな仕事をしていたかによっては、結構働くビザの取得とか、永住権の獲得とかに有利に働いたりする職業意外と多いですよ。来月くらいにその制度のもっと詳しい改定発表がカナダ政府からされるらしんで、僕はそのニュース待ってるんですが、気になる方は連絡もらえればリンク先でも教えるんでいつでもどぞ!
それでは、皆様、良きWEBデザイナーライフを〜。
THANKS:この記事書くキッカケをくだすったブログ様
この記事書いてみようかって思ったのも、以前WEBクリ先輩がこんな記事書いてたのがキッカケですね。
その派生でStocker.jpのなつき先輩が下記のような記事を書かれ
で、そこで触れられていた『WEBデザイナーの定義』について僕が外国人として『僕はWEB屋です!』と証明するため四苦八苦した思い出が色々蘇ってきまして、そいやぁこんなんあったなって思い書いてみた次第です!