以前、僕のバンクーバーにおける英作文の先生にあたる玉さんに寄稿頂く形で『英作文に時間をかけるな!英語圏のWEB制作現場でよく使われる英語表現テンプレート集!【メール編】』という記事を書いたことがありますが、調子にのってその第二弾として再寄稿頂く事にしました!今回は前回のメール上での英語表現とはちょっと趣旨を変えて、制作会社内でこんなん使うかねぇって物を文語、口語関わらず紹介していきたいと思います!
僕らWEB制作者の立場から見て、英語を現在勉強している方もこれから仕事で英語が必要な方も、実際の所ビジネス英会話の微妙な言い回しやニュアンスの部分に余分な時間を割きたくないという本音を持っている人は多いと思います。
また、英語の習得方法は人によって本当に様々ですが、英語を勉強する際にスピーキング”や”ライティング”など分けて取り組むよりも、玉さんの場合だと「実はスピーキング力アップのコツはライティングにあり」と考えているようです。
英作文(ライティング)も英会話(スピーキング)も頭の中で瞬時に英語を組み立てる作業です。その組み立てた文章をその場で口に出すか、書き出すだけかのアウトプットの違いだけで本質的には同じ能力との事。つまりスラスラと止まらずにライティングが出来てくるとスラスラと止まらずに喋れる様になる。そういう人も確実に居ると思います。
その事を踏まえた上で、前回の“メール英作文”+オフィス内で文語のみならず口語としても活躍する英語表現をさらに取り上げてみたいと思います。今回もテンプレ的に使っていんじゃね?って奴ばかりを紹介してみますので、前回のメール表現と合わせて、試しに見てもらえたらと思います〜!
それでは行ってみましょう!
電話対応編
基本かもですが、電話をかける時はシンプルに
もしもし、Frog Creator Productionのセナと申します。ジョンさんとお話出来ますでしょうか?
Hello? This is Senna from Frog Creator Production. May I speak to John, please?
電話を受ける時も、シンプルに
もしもし、Frog Creator Production社です。どういったご用件でしょうか?
Hello, Frog Creator Production. May I help you?
もうこれで十分でしょう。
相手にスペルが伝わらない場合『as in』
これ、なぜかあんまり教科書とかできちんと載ってない気がしますが、英語初心者は特に知っとくべき英語表現の一つ。
英語で電話越しの対応はとても難しいですが、住所などの確認の際の言い間違え、聞き間違えを無くす為に、As in~ (例えば~で言う所の)と一番ベタな単語を使ってこう言った表現を耳にすることが本当に頻繁にあります。
AはAppleのAです
A as in “Apple”,
基本これでOKです、、、が、とっさにベタな単語が出てこなかったり、毎回違う単語を使ったり、行き当たりばったりの時も多いと思います。その時は国際基準Phonetic Alphabet(フォネティックコード)に添って伝える事をおススメします。
A | Alfa(アルファ) |
---|---|
B | Bravo(ブラボー) |
C | Charlie(チャーリー) |
D | Delta(デルタ) |
E | Echo(エコー) |
F | Foxtrot(フォックストロット) |
G | Golf(ゴルフ) |
H | Hotel(ホテル) |
I | India(インディア) |
J | Juliett(ジュリエット) |
K | Kilo(キロ) |
L | Lima(リマ) |
M | Mike(マイク) |
N | November(ノーヴェンバー) |
O | Oscar(オスカー) |
P | Papa(パパ) |
Q | Quebec(コベック) |
R | Romeo(ロメオ) |
S | Sierra(シエラ) |
T | Tango(タンゴ) |
U | Uniform(ユニフォーム) |
V | Victor(ヴィクター) |
W | Whiskey(ウィスキー) |
X | X-ray(エックスレイ) |
Y | Yankee(ヤンキー) |
Z | Zulu(ズールー) |
例えば、カナダで郵便番号と言えば『V6E 1G6』のように、6桁の文字と数字で表現するんですが、電話で『郵便番号を教えてください。』とか言われる場面に遭遇する事はよくある。ましてや英語初心者の内は特に『V』と『B』の区別なんて付かない場合も多いですよね。
その時の話を例に取ってみます。
例えば、『V6G 2V3』を説明する場合、
V as in Victor, Six, G as in Golf, Two, V as in Victor, Three. (V6G 2V3)
といった具合ですね。
オフィスで使用頻度が高い表現色々
では、続いて体感的にオフィスで使用頻度が高いなーと思うからご紹介していきます。
メールの返信が遅れた場合はシンプルに最初にこの表現です。”the”を忘れない様に。
メールの返事が遅れてすいませんでした。
Sorry for the late reply.
Make it liveは「それを公開して」という意味なので、WebサイトをLaunch(ローンチ)する際に使います。例えば、
ベータ版のサイトを公開して下さい
Could you make the beta site live?
また、北米圏であれば各作業に対して使った詳細な時間を聞く事が本当に多いので、『この作業に掛かった時間を入力して下さい。』と言いたい場合にいくつかのパターンをご紹介します。
例えば、作業時間の入力をお願いしたい場合は、
作業時間をプロジェクト Aに入力して下さい
Please log your time to Project A.
リンク先に時間を記入するフォームがある場合は、通常の場合Log(記録を出す)を使ってこの様に言います。
ここに貴方のプロジェクト Aに使った時間を追加して下さい → https:// basecamphq.com/projects_A/
Please add your project A hours here: https:// basecamphq.com/projects_A/
余談ですが、作業時間の報告で忘れてはいけない単語が「その他、モロモロの」という意味のmiscellaneous (ミスレニアス)ですね。プロジェクトに成り切れなかったちょっとした作業などを全てごっちゃにして使われます。また調べ物はResearch &Development,通称R&Dです。「今日の午前中はR&Dしてました。」なんてシラーっとした顔で言っちゃう感じでOKです。
同僚とのやりとり編
ちょっと仕事のことで同僚に話しかける様なカジュアルなシチュエーションもご紹介しておきましょう。
どれくらいかかりそうかな?と聞きたい時はHow long will(would) it take~を使ってこの様に言います。
これを直すのに、どの位の時間がかかりそうですか?
How long would it take you to fix it?
また、ミーティングで使った資料を送付する時なんかはこんな感じの表現ですかね。
今日のミーティングで使ったパワーポイントの資料を添付します。
Please find attached PowerPoint presentation from today’s meeting.
同僚とプロジェクトについて議論している時に、相手があまりにも引かない場合、「もう分かった!貴方の意見に従うよ!」という場面があると思いますが、その場合はこの様に言います。
もう貴方に任せるよ
You’re the boss.
直訳すると『貴方がボス』という意味なので、本当のボス(上司)には使わないのが自然だと思います(笑)
Make Outという単語には色々な意味(イチャイチャするって意味もw)があるのですが、進行状況などを確認する時にも使います。上司がウロウロとこっちに向かってきながら、言ってくる感じですかね。カジュアルな表現だと思います。
うまく進めてる?(進行状況はどう?)
How are you making out?
あのサイトの進行状況はどうなの?明日には納品出来る?
How are you making out on the site? Are you ready to deliver for tomorrow?
ファイルを送った後に、「貴方の方(机)まで行きますよ」と言いたい場合、Come over (お邪魔する)という表現を使ってこういう風に言います。
もし必要なら、貴方の机にて簡単に説明しますよ。
I can come over and brief you if needed.
同僚に「何か参考になるサイトはない?」などと質問されて、どうぞ!という意味のHere you are!にリンクを付けるだけでもいいんですけど、いつもそれではつまらないのでこんな感じはどうでしょう。あ、何か為になる情報を提供した時は最後にHope this helpsを忘れずに。
An example can be seen here: http://www.senasenasena.com
Hope this helps.
前回の記事の補足表現色々
それではここから、前回の記事でさらにここをどう言うの?という痒い所に手が届くご質問に答えさせて頂きたいと思います。まずは、
(時間)に(場所)でちょっとしたミーティングをしませんか?
I would like to have a brief meeting with you at (9:00) in (the boardroom) please.
「本日はお休みを頂いております。」はシンプルにこちら。
本日はお休みを頂いておりますが、明日には出勤します。
I am out of the office today, but will be returning tomorrow.
何月何日に戻ります。という場合はこちら。せっかくなので緊急用のコンタクト先も添えてみましょう。
現在、休暇中です。6月の10日戻る予定です。もし急用の際には、プロジェクトマネージャーのセナまでお問い合わせ下さい。
I am out of the office and returning on June 10th. If you require immediate assistance, please contact Senna (senna@senasena.com), Project Manager.
ちなみに、これは個人的にとても面白い質問だったので、丁寧にお答えさせて頂きます。
セナ君のお別れカードにメッセージをお願いしたいので、記入後、他の人にも回して下さい。
Please note that a farewell card is being passed around for Senna so please sign it and pass it along.
実際、北米圏は人の入れ替わりが激しいのが普通だと思うので、こういうお別れメッセージを書く頻度は高いですしね!
ちなみに何を書いて分からない時は、シンプルに”All the best!”や”Good Luck!”でオッケーだと思います。
また、前回いくつかの褒め方をご紹介したと思いますが、意外と興味を持ってくれた人が多かったので、今回も一つ、面白そうな表現を最後にご紹介させて頂きます。
Turn Around Time(送受反転時間)は一般的にコンピュータに処理を要求して結果が出力されるまでの時間の事を言うので、要するに一つのタスクを仕上げるのに要する時間の事です。
従って指示していたタスクが素早く正確に仕上げて貰った時は作業者に是非、この様に声をかけてみましょう!
素早い作業、ありがとうございます!
Great turn around time!
以上、いかがでしたでしょうか?
結構ランダムではありますが、制作会社に限らず使いそうな英語表現も幾つか出てきましたね!
実際住んでみると、例えば一生懸命発音を治そうとVとBの違いを習得するより、とりあえずは『as in』のような表現を知っておけばなんとかなったりする場合もある(出来るだけちゃんと発音も最初の内に直した方が良いに決まってますがw)、表現方法一つとってもやっぱり住んでみてわかる事もあったりするわけです。
今回の記事に書いてあるような内容は、バンクーバーに住む人であれば誰でも一度は見聞きしたことがあるような物ばかりだったかもしれませんが、いつか英語圏で仕事を…なんて思ってる人にとっては、ちょっとした豆知識程度になってくれれば嬉しいですね!
ちなみに、今回の記事も執筆してくれた玉さんについてはこちらから。
玉さんについて
宮城県出身の33才。高校中退後、様々な仕事を経験。東京のIT系の会社に3年間勤めた後、2008年、フィジーへ1年間の英語留学。その後バンクーバーのIT専門学校を経て、卒業後の2010年に現地のソフトウェア会社へ就職。カナディアンの大手チェーン店や大学などのWebサイトを多数手掛けるバンクーバー在住の日本人Webデベロッパー。2012年からはバンクーバーにある ITカレッジのカリキュラムアドバイザーに就任。制作現場での経験や現状を生徒に伝える仕事もしてます。玉さんのポートフォリオはこちら!
また、玉さんは僕の会社でも今年から『WEBクリエイター専用英文メール講座』の講師を勤めて頂くことになっているので、また近々その告知もさせて頂きます〜!
それではみなさん、良き英語表現ライフを〜!